2011年4月14日木曜日

枝野氏、原子炉爆発でも「現在の避難区域でよい」

枝野氏、原子炉爆発でも「現在の避難区域でよい」
2011.4.13 13:08

 枝野幸男官房長官は13日午前の記者会見で、東京電力福島第1原子力発電所の原子炉の格納容器が爆発した場合について「万が一起こったとしても、現在の避難指示区域でよい。原子力安全・保安院、原子力安全委員会と相談して、指示を出している」と述べ、新たに避難区域を拡大しない考えを明らかにした。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110413/plc11041313090007-n1.htm

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最悪のシナリオとして、

1.原子炉の格納容器もしくは圧力容器の爆発する
2.原子炉の格納容器もしくは圧力容器が既に爆発していて、それを発表していない

(2のシナリオは、チラシどころかティッシュの裏に書くべき私の妄想かもしれません。しかし、上記の会見内容はこれを踏まえてた上での発表である可能性があるのです。最悪中の最悪のシナリオとして記載しておきます。)

が考えられます。

<1の場合>
福島第一原子力発電所の様子は、インターネットを通じてライブで映像が配信されています。格納容器が爆発した際は、すべてのしがらみを捨てて、できるだけ遠くへ避難するべきです。子供がいる親は特に。時間的猶予の目安として、福島第一原子力発電所から放出された放射性物質が、東京までたどり着く時間が、およそ10時間です。(風向き、風力によって変動しますから、あくまで目安です。)

●JNN 福島第一原発 情報カメラ (Live)
http://www.youtube.com/user/tbsnewsi#p/l

●距離と風速による放射能到達予想時間
http://blog.livedoor.jp/bijiben-npp/archives/51076795.html

●福島からの距離
http://genshi.up.seesaa.net/image/E58E9FE799BAE7A68FE5B3B6E996A2E69DB1E8B79DE99BA2.jpg

●チェルノブイリ事故の汚染範囲
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/da/c8a22a96090443a937d00d2931d71806.png

●各種海外の放射性物質拡散予測サイト(ZAMG,DWD,IRSN等)
http://www.dwd.de/wundk/spezial/Sonderbericht_loop.gif


<2の場合>
歴史上最悪の原子力発電所事故となります。(原子炉同時多発事故および長期間に渡る放射性物質の漏出の為)
汚染区域に該当する方は、放射性物質による晩発性障害を引きこす可能性がありますので、その為の備えをして下さい。

●一連のニュースでこんな記事がありました。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110403/plc11040301310001-n1.htm
「あらかじめ自身の造血幹細胞を採取・冷凍保存しておけば、それを移植することで造血機能が回復する。」というものです。



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<シナリオ2用俺メモ> (4月16日追記)
■福島第一原発3号機と1号機の水素爆発  Explosion at Fukushima nuclear plant
http://www.youtube.com/watch?v=jscZT9E5CMg
http://www.youtube.com/watch?v=I-VRtf3y6NE
※福島第一原発3号機(2011年3月14日午前11時1分頃)

■福島第一原発3号機の水素爆発、けがは11人
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110314-OYT1T00313.htm?from=navlp
「東電によると、爆発が起きた時、地上は無風で、上空は、西もしくは南西へ風が吹いていた。」
「3号機の爆発は、水素爆発特有の白い煙とともに、1号機の時よりも高い灰褐色の煙と炎を伴っており、水素爆発に加えて他の異変が起きた可能性もある。」

■【福島原発】2011/4/13/水★新たに心配4号機とストロンチウム90とは
http://www.youtube.com/watch?v=Ln4pi44NYgsv
http://www.youtube.com/watch?v=FvuNK6paInY

■ストロンチウム90が福島原発30km圏外から検出
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110412/trd11041221480020-n1.htm
※ストロンチウム90は揮発性化合物を作りにくいため、プルトニウムと同様に拡散しない、と言われていた。

■グリーンピースが放射線量の独自調査の経過を公表(社団法人日本外国特派員協会での会見)
http://www.videonews.com/press-club/0804/001819.php

■「 経済産業省原子力安全・保安院は23日、東京電力が福島第一原子力発電所3、4号機の近くで毎時900ミリ・シーベルトに達する高放射線量のがれきを発見し、撤去したと発表した。」
 「これまでに確認されたがれきの放射線量は、最高でも毎時100~200ミリ・シーベルト程度で、今回のがれきは「3号機の水素爆発と関連している可能性がある」と説明している。」
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110423-OYT1T00654.htm

■「3月17日~19日の調査では、原発から北西方向約30キロメートル弱地点まで毎時125シーベルトを超える極めて高い放射線量が観測されている。」
※毎時125シーベルト←毎時125マイクロシーベルトの記載ミスと考えられる
http://www.toyokeizai.net/business/society/detail/AC/100d417cc46fe07002b6f5d0097134e1/

■ガンダーセン(Arnie Gundersen)博士 3号機は核爆発だった
http://www.youtube.com/watch?v=_1DjDc6FnhM
※3号機の核燃料プールの燃料(そのとき水がなかった)で
水素爆発に誘発されて、臨界になったとのこと
データは米軍が分析中

■バズビー教授 チェルノブイリと 同じくらい深刻 それ以上の人口が被爆
http://www.youtube.com/watch?v=5PFRQ4jDUE4
※放射線リスク欧州委員会(ECRR)のクリス・バスビー教授
「3号機は、プルトニウムを含むMOX燃料プールでの核爆発」ではないかと
3号機爆発映像を分析

■大阪MBS毎日放送ラジオ(京大原子炉・小出裕章)
【福島原発】5/4/水★3号機の爆発は水素爆発か?核爆発ではないのか!
http://www.youtube.com/watch?v=QfMsauUspfI
・ヨウ素135 半減期6.7時間
・高崎の観測所で15~16日大量に観測されていた
※包括的核実験禁止条約(ほうかつてきかくじっけんきんしじょうやく、Comprehensive Nuclear Test Ban Treaty、略称:CTBT)
高崎に設置されたCTBT放射性核種探知観測所における放射性核種探知状況(3月27日時点)
http://www.cpdnp.jp/pdf/110330_Takasaki_report_Mar27.pdf
・11日に自動停止していればヨウ素135はほとんど残っていない
・15~16日にヨウ素135が大量に観測されたって事は
 核暴走が11日以降に起こった可能性がある

■福島第1原子力発電所における温度測定結果について
http://www.mod.go.jp/j/approach/defense/saigai/tohokuoki/kanren/230323.pdf
※3号機建屋外に熱源が見られない
燃料棒があちこちに散らばっているわけではない
→貯水プールは無事である可能性
→燃料棒が粉々になっている可能性
→核爆発で気化している可能性

■原発1・3号機周辺、高汚染 水素爆発で飛散か
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201104240153.html
http://www.asahi.com/special/10005/images/TKY201104240165.jpg

■福島第一3号機使用済燃料プール内の状況
http://www.youtube.com/watch?v=izaBqBGa6ew



7 件のコメント:

  1. 浪江町で62・4マイクロシーベルト 福島、市街地調査速報値
    2011.4.13 23:42

     福島県は13日、福島第1原発から20キロ圏内を除く県内全域の市街地で12日から大規模調査している空気中の放射線量の速報値を発表した。最も高かったのは、浪江町昼曽根の国道114号沿いで、地面近くで毎時62・4マイクロシーベルト、高さ1メートルで44・8マイクロシーベルトだった。

     県は店舗や生活道路など往来がある場所や、人が集まる公園などの計約2760地点を調査。15日までに終える予定で、速報値をホームページで公表する。

     12日は約700地点で測定。うち、県が「直ちに健康に支障がない」としている毎時10マイクロシーベルトを超えたのは南相馬市、浪江町、飯館村の17地点だった。県は「局地的に放射線量が高いホットスポットがある。結果は避難区域見直しに反映させてほしい」としている。

    http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110413/dst11041323420071-n1.htm

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  2. 住民「いまさら引き上げても」「はらわた煮えくりかえる」怒りと不安

    福島第1原発の事故について、国際評価尺度で事故評価がレベル7に引き上げられたと発表する経済産業省の西山英彦審議官(右から2人目)と広瀬研吉・内閣府参与(右端)ら=12日午前、東京・霞ヶ関(緑川真実撮影)

    福島第1原発の事故について、国際評価尺度で事故評価がレベル7に引き上げられたと発表する経済産業省の西山英彦審議官(右から2人目)と広瀬研吉・内閣府参与(右端)ら=12日午前、東京・霞ヶ関(緑川真実撮影)

     チェルノブイリ原発事故と同等の「レベル7」に国際評価尺度が引き上げられた福島第1原発事故。「いまさら引き上げても」「何かが変わるわけでもない」。前日の政府方針で計画的避難区域に指定され、朝から避難の準備をしていた住民からは、怒りと不安の声が聞かれた。

     福島県飯舘村の会社員、長島光宏さん(26)は「いまさら引き上げても引き上げなくても、まだ事故は収まっていないし、村の放射線量は高いまま。その上、計画避難の話が持ち上がって非常に先が見えない状況に不安を感じる。いつになったら村で安全に住めるようになるのか」と不安を訴えた。

     無職、庄司開さん(61)は「安全だと言い続けてきて今度は想定外と言い続けている。はらわたが煮えくりかえる思いだ。この事故で何百万人もの人に迷惑をかけているのに、今さらごめんなさいでは済まない。2度目の爆発のときからものすごく大変なことになっているというのは分かっていたはず。村は振り回されているし、俺たちも相当被曝(ひばく)していると思う」と怒りをぶちまけた。

     同村の林さい子さん(44)は冷静だ。「引き上げは現実なので、それを受け止めるしかない。レベル7に引き上がったから、何か変わるわけではない。騒いでもどうしようもない」

    飯舘村と同様に計画的避難区域に指定された県川俣町の主婦、佐藤寛子さん(38)は「チェルノブイリと同じレベルと聞いても、何が同じなのか分からず、ぴんとこない。政府はもっと丁寧に説明してほしい」と当惑気味に話した。

     福島市の観光関連会社社員、根本隆司さん(55)は「ショックです。世界中の人々が福島とチェルノブイリを同じ目で見るようになり、観光客が誰も来なくなったり、福島県人が差別されたりするのが心配」と不安げな表情を浮かべた。

    http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110412/dst11041211310021-n2.htm

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  3. 「副首都」建設、与野党で機運高まる 国家的危機管理必要

     東日本大震災を受けて、首都・東京が大災害やテロで危機に陥った場合に、代替機能を果たす「副首都」の建設を図ろうとする機運が、与野党間で高まってきた。超党派の「危機管理都市(NEMIC)推進議員連盟」(会長・石井一民主党副代表)は13日、国会内で会合を開催。政治・経済の中枢機関が集中する東京の機能がまひすれば、日本全体が大混乱に陥るのは必至で、議連は「東京直下型大地震もいつ起きるか分からない」などとして、年内にも副首都建設に着手すべく検討を急ぐ。

     「3月11日の後、首都圏直下型地震の危険性はかなり高まり、大地震が日本全域で起こりやすくなっている。東海地震が起きて、浜岡原発(静岡県御前崎市)で事故が起きれば東京も多大な被害を受ける」

     13日の会合で、講師の石橋克彦神戸大名誉教授(地震学)はこう警鐘を鳴らした。議連は東日本大震災発生後も週1回のペースで会合を開催してきた。国家的危機管理の観点から、東京直下型地震なども想定して首都機能をバックアップする「副首都」建設を急ぐ必要があるとの危機感が高まったためだ。

     内閣府の中央防災会議のシミュレーションによると、東京湾北部を震源とするマグニチュード7・3の地震が発生した場合、死者は約1万1000人、負傷者(重傷者を含む)は約21万人、全壊・火災焼失する建物は約85万棟。建物・インフラ被害などの直接被害に生産額の低下といった間接被害を加味した経済被害は約112兆円に上る。

     3月11日の東日本大震災で震度5強を記録した都内では、交通網がストップ、計画停電による混乱や日用品の買い占め騒動も起きた。それを上回る地震が起きれば、大パニックになるのは想像に難くない。

     東京だけの被害ではすまない。政治・経済の中枢機関が集中しているため、これらの機能がまひすれば、国内が大混乱に陥る可能性がある。その場合に代替できる副首都があれば、そこに中枢機能を移して対応することが可能になるわけだ。

     危機管理に詳しい拓殖大学院の森本敏教授は「大地震だけでなく、起こり得る重大事態を想定し、法整備などを急ぐとともに、首都の代替機能を完備した都市も2つ以上考えておく必要がある」と指摘する。

     議連はすでにNEMICの概要を固め、候補地として大阪国際空港(伊丹空港)跡地(大阪府、兵庫県)、関西文化学術研究都市(大阪府、京都府、奈良県)、万博公園(大阪府)、愛・地球博記念公園(愛知県)、名古屋空港跡地(同)を検討。敷地の広さや交通アクセス、東京からの距離など7基準から総合評価した結果、伊丹空港跡地が最有力となった。

     建設は今国会に政府が提出した総合特区制度法案の成立を受けて、同制度に基づき進める方針だったが、ここにきて建設を確実に早期に行うため、NEMIC建設のための法案を新規立法すべきだとの意見が強まっている。

     会長の石井氏は「危機管理としての副首都建設は政治の責任だ。想定外は許されない」、会長代行の自民党の逢沢一郎国対委員長も「災害などで東京が大打撃を受ければ日本の国家機能が停止しかねない。バックアップ都市建設を急ぐべきだ」と強調。議連参加者も約200人に上り、各党の足並みはそろいつつある。

     今後は建設地などを決定して具体的に計画を進められるかどうかが注目される。ただ、建設地として想定する伊丹空港跡地については、大阪府の橋下徹知事が同空港廃止を主張しているものの、兵庫県や伊丹市は反対の立場だ。こうした地方自治体との意見調整も課題となる。(高橋昌之、原川貴郎)

    http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110414/stt11041401220004-n2.htm

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  4. 福島第1原発:放出された放射性物質 炉内の2%程度の量
    陸上自衛隊がヘリで撮影した福島第1原発2号機=2011年3月27日、防衛省提供

     東京電力福島第1原発1~3号機から外部に放出された放射性物質は炉内に元々あった量の2%程度との分析を、経済産業省原子力安全・保安院が14日、公表した。今後さらに精査し、事故原因の解明や対策に役立てる。

     圧力容器内で沈着する放射性物質や蒸気の放出(ベント)、格納容器からの漏れなどを考慮して実施した。

     その結果、東日本大震災で原子炉が停止する前にはヨウ素131が610万テラ(1テラは1兆)ベクレル、セシウム137が71万テラベクレルそれぞれ炉内にあったと算出。このうち放出されたヨウ素131は2%の13万テラベクレル、セシウム137は0.9%の6100テラベクレルだった。保安院は「原子炉格納容器の一部が壊れた2号機からの放出が最も多いのではないか」としている。

     また保安院は同日、3号機の圧力容器のふたと本体の接合部付近の温度が、12日には170度だったが、14日には254度に上昇したと発表した。計器故障の可能性もあるが、西山英彦審議官は「監視が必要」としている。

     このほか、保安院は余震などで炉内や使用済み核燃料プールへの注水が中断しないよう、予備タンクなどを整備する方針を示した。【関東晋慈、足立旬子】

    http://mainichi.jp/photo/news/20110415k0000m040165000c.html

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  5. 東京電力福島第一原子力発電所では、2号機の「トレンチ」と呼ばれるトンネルにたまった
    汚染水の移送を行ったものの、2日の間に水位が上昇して移送前の状態に戻りました。
    今後、汚染水があふれ出る事態を避けるためには、移送先の確保が急務となっています。
    福島第一原発の2号機のトレンチでは、およそ660トンの汚染水を13日にかけて
    「復水器」に移したことで、いったんは水位が8センチ下がりました。
    しかし、移送を終えて2日の間に水位の上昇が続き、15日午前7時の時点で移送前と同じ
    水位に戻ったということです。2号機では、海側にあるピットと呼ばれる施設から、
    高濃度の汚染水が流出するのを止める工事が行われていて、東京電力は、
    原子炉などから漏れ出した汚染水が出口を塞がれてたまっている可能性があるとしています。
    東京電力は、さらに移送を行う必要があるとしていますが、移送先となる「集中廃棄物処理施設」では、
    水漏れの有無を確認するなどの作業が終わるめどが立っていません。
    また2号機の復水器は、およそ3000トンの容量のうち、半分以上、水が入った状態で、
    原子力安全・保安院は、余震の際の安全性を考えると満水状態にするのは望ましくないという見解を示しています。
    こうしたことから、今後、水位がさらに上昇して汚染水があふれ出る事態を避けるためには、
    移送先の確保が急務となっています。一方、先月11日の巨大地震の余震が相次いでいることから、
    福島第一原発では、地震などで外部電源が遮断された場合に備えた対策が進められています。
    このうち、津波警報などが出されていても電源の切り替え作業ができるよう、非常用のディーゼル発電機を
    敷地内の高台に移す作業は15日中に終わる予定です。
    また、1号機と2号機への外部電源と、3号機と4号機への外部電源は、別の系統で供給されていますが、
    地震で片方の系統が遮断されても、もう片方で補えるよう、19日の完了を目指して工事を行っています。
    さらに、原子炉を冷却する水についても、現在のダムからの真水の供給が地震で止まった場合に備えて、
    14日までに仮設のタンクやポンプを設置したということです。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110415/t10015339841000.html

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  6. 飯館村「人が住めるレベルではない」 京大助教らが現地調査

    (04/14 06:55)

     福島第1原発事故による放射能汚染を独自に調査した京大原子炉実験所の今中哲二助教らによる報告会が13日、国会内で開かれた。今中氏は、同原発から北西に25~45キロに位置する飯館村の一部について「人が住むのに適したレベルではない」と指摘、汚染の深刻な状況を訴えた。

     今中氏は、3月28、29の両日、飯館村の130地点で空気中や土壌で放射線量を測定。原発から遠い同村北部の空気中の放射線量は1時間当たり3~4マイクロシーベルトだったのに対し、原発に近い南部に行くと20マイクロシーベルト程度に上がったことを説明した。

     同村曲田地区の土壌からはセシウム137を1平方メートル当たり2200キロベクレル検出し、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故による強制移住基準1480キロベクレルを超えた。

     3カ月居続けた積算被ばく量は100ミリシーベルトに達するといい、「原子力安全委員会の防災指針で『避難』とされる50ミリシーベルトを超える」と危険性を述べた。

     また、専門家の多くが「直ちに健康に影響はない」と安全性を強調していることについて「直ちに影響がないのは急性障害で、問題なのは(障害が後年に出る)晩発性のがん、白血病、遺伝的影響だ」と批判した。

     報告会は、国際環境非政府組織(NGO)の「FoE Japan」などが主催した。

    http://www.hokkaido-np.co.jp/news/dogai/285811.html

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  7. 原発1・3号機周辺、高汚染 水素爆発で飛散か

    2011年4月25日0時19分

    図:第一原発敷地内の主な汚染状況拡大第一原発敷地内の主な汚染状況

     東京電力は24日、東日本大震災に被災した福島第一原発敷地内の放射能汚染を示す地図を公開した。震災後の水素爆発で建屋が大きく壊れた1、3号機の周辺の空気中の放射線量が特に高く、爆発して1カ月以上たっても最大で毎時70ミリシーベルトの場所があった。敷地内の汚染の全容を示す初のデータだ。水素爆発で周辺に飛び散った放射性物質が原因と見られている。

     地図は作業員の放射線被曝(ひばく)を減らしたり作業計画を立てたりするため、3月22日に作成し、更新している。放射線管理員が作業前や1週間~10日ごとに現場で空気中の放射線を測っている。極端に高い値が出ると、放射線源を見つけるためさらに周辺のがれきなどに近づいて測っている。

     1号機と3号機の周辺では3月下旬には最大で毎時130ミリシーベルトを計測していた。放射能は時間が経つと減る性質があり計測値は徐々に下がっている。現時点で3号機の北西で計測されている最大の70ミリシーベルトでも、4時間そこにいると、今回の緊急作業のための被曝線量の上限(計250ミリシーベルト)を超えてしまう。被曝がこの値に達した作業員はこれ以降、作業ができなくなる。

     がれきからも高い放射線を確認している。3号機の建屋西側では20日、毎時900ミリシーベルトもの放射線を出すコンクリート片が見つかった。撤去後も、その場所の空間線量は毎時10~30ミリシーベルトと高かった。毎時300ミリシーベルトを出すがれきも建屋横で見つかった。

     汚染されたがれきのほとんどは、東日本大震災の翌3月12日に起きた1号機の水素爆発と、同14日の3号機の爆発で飛び散った原子炉建屋のコンクリート片などだ。原子力安全委員会の試算では、同15日までに19万テラベクレル(放射性ヨウ素換算、テラは1兆倍)と、大量の放射性物質が放出され、国際的な事故評価尺度の最悪のレベル7に達した。

     また2号機の坑道から高濃度汚染水を移送している集中廃棄物処理施設近くの配管の表面線量は毎時160ミリシーベルトだった。建屋から比較的離れた敷地の端でも1ミリシーベルトを超すところが目立つ。がれきを撤去した後も、高い放射線量を示す場所があるとみられる。

     福島第一原発の事故では、原子炉内や燃料プールを冷やす冷却システムが機能しなくなり、核燃料が露出したと考えられている。核燃料が壊れる過程で生じた水素によって爆発し、燃料内にあった放射性物質が周囲に飛び散り土壌や施設、がれきなどを汚染したとみられている。がれきは無人の重機を離れた場所から作業員がリモコン操作して撤去中だ。これまでに、50個のコンテナに詰めて敷地内の仮置き場に移したが、まだ相当量が残っている。

     東電はがれきなどを撤去して作業環境を整えているが「汚染は工程表に織り込み済みで大きな影響を与えるものではない」としている。(香取啓介、坪谷英紀)

    http://www.asahi.com/special/10005/TKY201104240153.html

    http://www.asahi.com/special/10005/images/TKY201104240165.jpg

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